• ものづくり産業・中小企業の人材不足は深刻な課題です。人材の確保に向けて、企業が働きやすく魅力ある職場づくりに取り組めるよう様々な支援を行います。
• プロスポーツ選手や人間国宝といった方々のように、高度な熟練技術・技能をもった労働者も社会全体の財産と位置付け、社会的評価を高めます。また、有効的な活用も求めていきます。
• ものづくり分野およびIT分野に優れた技能・経験を有する人を「ものづくりマイスター」として認定・登録し、その「ものづくりマイスター」が中小企業や学校などの若者に実践的な指導をすることで技能継承や後継者育成を行う「ものづくりマイスター制度」というものがあります。この制度の活用を促進すると共に、指導を行う場所・設備などの提供・支援を行うことで、日本の優れた技能をより多くの若者・企業に広めていきます。
• ものづくり企業のOBなどをカイゼン活動の指導者として養成し、中小企業に派遣する「カイゼンインストラクター養成スクール」というものがあります。この取り組みは一部の都道府県に限られているため、全都道府県で展開できるよう予算を拡大します。
• 多くの人に「ものづくり産業で働きたい！」と思ってもらうには、ものづくりの楽しさ・重要性を理解してもらう必要があります。そのために、学校でものづくりについて学ぶ時間を増やすと共に内容を充実させ、職場体験学習の機会も増やします。その学習過程で「ものづくりは男がするもの」といったアンコンシャスバイアス※も抱かせないようにします。加えて、女性技術者のさらなる育成に向けて、科学技術に親しむ機会を作り出し、未来を担う女子中高生が一人でも多く理工系を選択するように支援活動を行います。

※アンコンシャスバイアス：「無意識の偏ったモノの見方」のことです。他にも、「無意識の思い込み」「無意識の偏見」「無意識バイアス」等と表現されることもあります。アンコンシャスバイアスの例としては血液型での性格の想像や、男性が育休を取得すると言うと「奥さんは？」と考えてしまうこと等が挙げられます。

• 工業高校からは多くの人がものづくり産業に就職し、内定率も高いです。さらに、ものづくり産業は他の産業と比較して3年以内離職率も低いです。そんな進学先としての工業高校の魅力を積極的に発信していきます。同時に工業高校での技術・技能実習指導や設備更新に対する支援・助成を強化します。